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理想と偽装の向こう側

第10章 信頼と疑惑

席に戻ると樋口さんが、心配そうに



「なべちゃん、今日帰ったら?顔色良くないよ。」
「でも…。」



「大丈夫、私たちも、もう少し飲んだら帰るよ。」



「はい!渡辺さんが、倒れたら大変ですよ~!須永さんのお知り合いも心配しますよ。」



「はは…それはないでしょ…。」



そんな人、いないはずだから。 



それよか、元木さんが何要らんこと話すか、そっちが一番心配だ!



樋口さんは、食い付いて



「なになに!そんな人いるの!」



「はい!渡辺さん、今モテ期なんです!私と須永さんで掛橋してるんです~!私も頑張ります!!」



ソレ以上、ヤメテクレ…!



「因みに~今日のインタビューで、どさくさ紛れて好みのタイプ聞いたんですよ~。」



「何て?」



思わず突っ込んでしまった。




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