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理想と偽装の向こう側

第10章 信頼と疑惑

一瞬慌ててしまったが、当の嘉之は慌てることなく答えた。



「タイトル通りです。愛しい人と愛しい空間が作れる様にです。」



「じゃあ、愛しい人を思いながら描いたのかな?」



「まあ…はい…。」



部屋が、一瞬ざわついた。



ちょっ!どんな展開よこれ?



「家族とか、実家のネコとか…思い付く限り…。」



ネ…ネコ!?



「ははは!なる程!素晴らしいですね!また今度、詳しく聞かせて下さい。」



「はぁ…。」



うっ…嘉之のテンションが、下がった気がする…。



てか、梶さんとやらジェントルマンに見えて、結構侮れない???



「面白いですね~。なんか有りそうじゃないですか~。」



更に、不吉なことを元木さんが、呟いた。



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