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理想と偽装の向こう側

第10章 信頼と疑惑

「元木さん、失礼だろう。」



宇田川さんが、苦笑いしてる。 



「え~でも、これからインタビューとか取りますよね。この人とちゃんと話せるかな~?こっちの南さんとか、可愛くないですか?こっちの人タイプです~。」



もう一人のアーティストを気に入ったらしい。



「南さん、気さくな人柄だから、話やすいと思いますよ。須永さんは、確かにパッと見、取っ付きにくそうですが、自分の信念もありますし、受け答えもちゃんとしてくれますよ。」



宇田川さんが資料を見ながら



「渡辺さん、この須永さんかなり推したんだって?そんなに凄いの?」



「才能はありますよ!」



「了解!須永さんも南さんも、二人の良さをアピール出来る、記事を書きますね。」



「宜しくお願いします。」



「心配ですけど、頑張ります~。」



元木さんは、若干ボヤき気味だった。

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