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理想と偽装の向こう側

第8章 絶対服従

何だろう?新しい作品かな…ちょっとワクワクしてると、嘉之が笑いだした。



「な、何?なんで笑ってるの?」



「いや…本当に香織って信じ易いよな!」



「え…。」



私が怪訝な顔してると、



「嘘だよ。さっきの仕返し。」



はぁ~?流石にカチンッとキタ。



「なっ!意味、分かんない!」



「分かんねぇのは、香織だよ。嘘ついてまで、何で帰りたがるんだよ。」



「用事があるんです!私、帰るね!」



もういい!私には、オムシチューが待ってるんだ!



荷物を取りにテーブルまで戻ろうとする私の腕を嘉之は掴んで、



「帰さねぇよ!」



と怒鳴り、思いっきり後ろに引っ張った。



私は、その勢いで足がベッドサイドにぶつかり、そのままベッドに倒れ込んでしまった。 



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