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理想と偽装の向こう側

第6章 予測不可能

あ~!仕事!仕事っ!



「渡辺さん、今日ランチ一緒しない?」



そう声をかけてきたのは、井関さんだった。 



「はい!是非とも!」



井関さんに誘われたのが、凄い嬉しくて勢い良く答えてしまう。



「良かった。また、お昼にね。」



励ましてもらった、お礼も言いたかったし。



よっしゃ~!!チャキチャキ片付けるぞぉ~!



数週間前を思い返せば、あんなに落ち込んでたのが、遠い過去に思えてくるよ。


◎ ◎ ◎ ◎


ランチは会社の近くのカフェに入った。



ランチメニューをオーダーし、井関さんが笑顔を向けて



「最近、渡辺さんらしさが戻って来たんじゃない?」



「私らしさですか?」



なんだろう?



「元気に一直線的な。」



「…猪みたいですかね。」



苦笑いで答える。



「情熱的で、素敵だと思うけど。」



あぁ…井関さん器が違う!

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