
S×強気で恋になる
第53章 新鮮
朝も出たこの新築マンションのエレベーターにのる
インターホンを押すと
航平の声がした
「真一、うろうろしないでよ。いつもみたいに覇気がない。ほら、腕時計。昼飯、食べた?」
「・・・・・・・いや。」
「何かあった?飯食べて行きなよ。な?」
そう言うと、ぐっと腕を引いて中に入れられる
「・・・昼までご馳走になったら悪い。やっぱ帰るわ。時計ありがとな、」
そう言って、玄関で方向転換しドアを開けようとする真一の背中を抱きしめる
「・・・どこ行くんだよ。お前の居場所はここ、だろ?俺の横にいてよ・・・」
「・・・・・・・・・、やめろ。」
「チュー・・・して。腕時計、気付いて助かったろ?だから、お礼に、ちゅーして・・・ストレス発散してあげる・・から・・・」
黙って無表情の真一の唇を奪う
と何か言いたいとか微かに震えていた
激しく口内で真一を煽ると
突然嫌だ出来ねぇ、と拒んでいた気持ちが
崩れ去ったように
俺の頭を持ち激しくキスをしだした
「っ、しん、・・いち、・・・っん、っ、ん、・・はげし、・・っふぅん」
「・・・・・・寝室行くぞ」
「・・うん、・・・挿入れて・・・気持ちよくなったら、忘れられる、から・・・」
ぐっと抱っこされてベットに投げられたとき
真一の顔に色はなく
ただ獣のように
何かを振り払うように
俺を抱きしめた
