
S×強気で恋になる
第53章 新鮮
あーよく寝た・・・
8時?
やべ、帰らねーと!!
そう思ってガバっと起きると服が着替えられてることに気がついた
あいつ・・・
気遣いすぎ
そう思いながら立ち上がるといい匂いが鼻をかすめた
「あ、起きた?今、半熟の目玉焼きできたとこ。朝飯食べて帰るだろ?」
「・・・・帰国して、早々朝飯作れるお前のこと、尊敬するよ。腹減ってたから、すげー美味しそう。」
「昔は一日交代で飯作りあってたよな。懐かしいなー。パン、これしかねーけど・・・焼く?」
そう言って、昨日パン屋で買った
フランスパンを見せる
「十分だ。フランスパン系と、デニッシュパンが好き・・・っーか、クロワッサンもあるし。お前、俺の好みで朝飯用意したろ。」
俺の好きなものばっかり
「当たり前だろ。俺の好きな人が寝てたら、喜ばせたくなるって。そーゆーもんだろ恋愛って。ほら、コーヒー入った」
そう言われ、コーヒーを受け取って
椅子に座る
ゴクっと飲むと
爽やかで苦味が少ないキリマンジャロ独特の風味が口に広がった
うまい・・・・
そう言えば、純平2人分のコーヒーの入れ方も知らなかったしな
そーゆーとこ、本当に純平可愛いよな
「なに、ニヤニヤしてんの?食べたら帰るんだろ。また、・・・飯食おう。な?」
「あぁ。お前といたら、気が楽だよ・・・。お前、目玉焼きなんか下味つけた?うまい。」
たわいもない話だけど、
今の俺にとってそんな会話も楽しい
真一が近くにいたら
それだけでいい
真一のこと
やっぱすっげー好き
俺、誰か知らねーけど
今の彼氏には負けねーからな
