
S×強気で恋になる
第53章 新鮮
「真一。起きれる?」
「っ、ん・・・・・」
「薬飲んだのに、熱上がったな。明日も日曜日だし、ゆっくりして。中華雑炊できたけど、食べれる?」
横に座った航平が、俺に布団を掛け直しながら聞いてくる
「・・・今何時だ?・・・帰らねーと・・・・・。」
「体調悪いときは無理しない。無理してまで帰ってきて欲しいなんて、そいつも思ってないよ。ご飯食べて、寝てな。」
いや、やっぱり帰らねーと
あいつ飯食わずに待ってるかもだし・・・
一人にさすの、心配だし・・・
っ、でも頭痛ぇ・・・
こいつの言うように、寝てたほうがいいのか?
はぁ・・・
疲れた
そう思っていると、お盆を持って航平が歩いてきた
「ほら、起きて。食べたら元気になるから。昔から、真一が熱出すとき重症なときだから、心配だよ。俺の横だと安心するだろ?」
「・・・・・まぁな。・・・うまいな。久しぶりに人が作った飯食った」
「え?お前が毎日作ってんの?っーか、誰と付き合ってるの?名前は?」
医者って体力使う仕事なのに
こいつが毎食やってるなんて
信じらんねー・・・
だからこんなに疲れてんの?
家事も全部こいつ?
「毎日っーか・・・ほっとけねー奴なんだ。強情で我慢強くて、可愛くて綺麗で細身で、でも、脆くて危なっかしくて・・・いい奴だよ。」
なにそれ
全然面白くない
