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S×強気で恋になる

第52章 気持ち

ちょっと迎えに行くから、と純平を部屋に残して玄関外にでる

「おー、真ちゃん。いい加減俺に頼るなよ。金は?」
「過呼吸の理由聞き出せよ?ほら、10万。」
「ばーか。受けとらねーよ。言ってみただけ。そこまで本気ってことがわかりましたので、俺もちゃーんと聞いてやるから。お前入らねーの、部屋。」
「隠しカメラで見てるから。俺いたらあいつ素直になんねーし。」

・・・2人っきりちされるとされるで
別問題が生じるんだけどなぁ・・。

純平もお前に言ってなかったけど
2人っきりのとき俺に結構抱きつくし

お前の中の火山が噴火しそうで怖い

「真ちゃん。離れるなら何あってもキレんなよ?俺の部下に。」

ニヤっと笑いかけられる

「っ、んだその言い方!!ずりーぞ!なんだお前の部下って。俺は、純平が安心して働けるように配置しただけだからな。お前と離れるように違う課にしたんだ。近づくなよ?!」

「昼は一緒に食うかもな。嫉妬すんな。心配しなくても、純平はお前が好きだよ」

「うるせーよ

なんか俺のこと好きなのは好きだと思う

けど、ノンケだった男にまるで興味ない
それ以前に俺のことなんて嫌いだった

それなのに無理矢理抱いて
無理矢理同居したんだ

純平に芽生えた、俺への好きの気持ちは
もしかしたら長いこと一緒にいるから生まれた、ただの慣れなのかもしれない

他にもっといい奴が
出会いも好印象のやつがあらわれたらって

俺は不安だよ

俺だって

人間なんだからな。
無理矢理ヤルのも好きだし
嫌がられたら燃えるし
相手のこと屈服させて
ボロボロにして
俺にすがりつくときなんか
この瞬間のために生きてるぐらい思う。


でも、俺だって人間だ
純平が素直になってないだけなのか
実は無理して好きって言ってんのか

わかんなくなってきた

俺ばっか一生懸命で
あいつ中学生みてーだし

なんか実は合わないのかも、俺たち。って思う」

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