
S×強気で恋になる
第52章 気持ち
あームカつく
俺たち全然ラブラブしてねぇ
てゆーか、ラブラブとかけ離れてるだろ!!!
はぁっとため息をついてキッチンをみると
純平がコップを出して
コーヒーを入れようとしていた
「・・・岡崎も飲む?」
「たりめーだろ!!!こんだけしたんだから、コーヒーくらい飲ませろ!!!」
はぁっとまたため息をつく
怒鳴るのやめなきゃって思ってんだけどなー
和也みてーに優しくできねー
「なぁ・・・」
「んだよ。なに?」
粉どれくらい入れるか聞きたいんだけどなー
なんか今、怒ってるし怖いって
「・・・なんでもない。・・・ん。」
そう言いながらマグカップを差し出される
ゴクッ
・・・薄っ・・・・・・
も、怒る気力もねぇ
粉どれくらいでおとしたんだ
チラっと純平を見ると
コーヒーを飲んで片眉をあげた
「なぁ、薄くね?」
「こっちのセリフだろ。」
「わりーわりー、だから、何杯入れるか聞こうと思ったのに、お前なんか怒ってるし。愛も薄まるってやつだな。」
あっはっはーと純平が笑う
一人で機嫌良くなってんじゃねーよ
なんだ、愛も薄まるって
面白くもなんともねーよ!!!
「ケーキ食いだすとご機嫌だな。饒舌になってんじゃねーよ。俺にもちょーだい」
そう言って口を開ける
と思いっきり嫌な顔をされた
「純平。躾足りねーみてーだな。甘やかしたらダメか、やっぱり」
そう言うと、わかったから、と言う風にケーキをフォークにのせ、俺に近づけた
パクッとたべると
純平がうまい?と聞く顔をした
甘っ・・・一口でもういらねーのに
こいつ2つも食うんだろ?
「うまい?」
「・・・お前がうまいなら、それでいいよ。美味しい?」
そうきくと、ニコッと笑った
「美味い。なぁ、これ何?」
「ピスタチオクリームって書いてあったかな?嫌いか?」
「いや、これが美味い。」
可愛いな
アホでバカでガキで
美人で綺麗で素直で
俺のこと夢中にさせてんじゃねーよ
