
S×強気で恋になる
第52章 気持ち
寝た寝た・・・
寝ろで、寝れるこいつすげーな
そのままそーっと膝を抜き、クッションを置くとそのまま寝返りをうつ
お利口だな
ちょっと、小鳥遊捨ててくるから
寝てろよ?
パーっとメモを書き、寝室へ行くと小鳥遊が泣いていた
「っ、も、しない、から解いてくださ、っ、俺のチンコ・・・血止まらないし、大丈夫なのか?」
「やばいかもな。」
うっ、と泣き出す小鳥遊みて笑う
「冗談だよ、ばーか。血が止まりにくいだけ。てことは治りも遅い。こーやったら痛いだろ?」
チューっと液体を垂らされる
と小鳥遊が絶叫した
そのまま手で口を塞ぐ
「うるせーな!!!純平が起きるだろ!!消毒してやっただけだろ。ほら、解くからたて。暴れたらぶっ殺すからな。最初に言っとくけど俺、空手の有段者だからな。」
相当痛かったのか
縄を解いても起きようとしない
「っあ、ぁ、っ、ん、く・・・」
「早くしろ。叩くぞ。それから、これにサインと拇印押せ。」
純平に近づくな
とか
会社の左遷命令をのめ
とかいろいろ書かれているが
そんなことどーでもいいように
小鳥遊が手を動かす
・・・まだ足りねーけど
なんかスッキリした
「家どこだ?」
「楓が丘の・・・」
「送ってくから。こい。」
グイグイ引っ張りながら駐車場まで歩き
車に乗せる
真逆と遠い山にでも捨ててきてやろーかと本当に思う
けど、純平の同じことをするなって言葉を思い出す
チッ・・・
「っ、も、離して・・下さい・・・・」
「駅まで送るから。あんまり痛かったら病院いけ。そこは清潔にしてろよ。でも、あんまり弄くるな。返事は?」
「・・・はい」
なんでこんなやつの心配しなきゃなんねーんだ
ロータリに入り車を停めると小鳥遊が口を開いた
「あの、本当に・・・謝るから、俺に関わるな」
「願い下げだ。きもい。降りろ。」
バンッと扉を閉めたあと、小鳥遊が何か言ってきたので窓を開ける
「純なんか、くれてやるよ!!!ばーか、死ね!!」
「じゃ、また掘らせろよ?」
ブーンと走りだすと
小鳥遊がまだ何か叫んでいたが、
聞こえるわけもなく
俺はその場を走り去った
