
S×強気で恋になる
第78章 終わりは告げないで
そのまま純平を抱き上げると
ギュッと俺の袖を掴んできて
俺は何回もキスをした
何回も何回も
ギュッとしてキスをするのに
全然足りなくて
純平の何一つ手に入れられてない気がした
純平が欲しい
もっと
もっと
頭から、さっきの藤間と和也の姿が
離れない
嫉妬してるわけじゃないけど
もっと
純平の特別になりたい
なんか俺・・・みっともねぇ
これじゃ、女だ
男にも女にも困らなかったぶん
遊んでばっかだったし
SMだってノンケ掘って傷つけてきた
俺には・・・
あんな風にはなれないか
純平とも
身体からの付き合いだったし
こいつが俺のこと好きだって
言いだしたのも、最近だし
それも、こいつの弱さに漬け込んで
調教して俺に依存させてるだけ
見せかけの愛
なのかもしれねーな
こんな不安になるのは
昨日あんなに不満ぶちまけられたからか?
わかんねー・・・・
でも、純平のこと
俺は好きだよ
きっと
たぶん
絶対に
岡崎純平・・・・か・・・・・
