
S×強気で恋になる
第74章 バカ犬
慎吾を送って施設からの帰り道
真一が運転する車に揺られながら
流れる曲に耳を傾けていた
なんか・・・心地いい・・・
「純平、なんか腹ヘラねぇ?」
「・・・まあな。っーか、パンケーキ作る途中だったんだけどな」
「まあお前のはどーせ下手だから別にいいや。それよりお前に触れたいんだけど」
「はぁ!?っーか、慎吾に変なこと言うなよ!」
「慎吾はかなり賢い子だからな。きっと純平が女って気付いてるぞ。」
「はぁ?!・・・優しくしてくれんなら・・別に」
「優しくしてって、女か。それにお前はやだやだやだで、喜んでるだろ?マダムのとこか、家かどっちがいい?」
「なんか違くねーか?!」
「何が?お前いつまでも甘くしてほしかったわけ?女々しいねぇ」
「は?!そーじゃねーけど・・そーじゃなくて!!!」
「わかったから。とりあえずヤらせろ。そんで、もっと抱きしめさせろ。・・・ちゃんとそのあと話聞いて微睡んでやるから」
信号が赤になると
真一は俺の太ももに手をおいて
そこから今度は肩に手を回して
唇を重ねた
チュッ・・・クチュッチュク・・・
クチュッチュ・・・・チュパック・・
パパーッ!!!!!
ぼーっとしていた頭に大きなクラクションがなり、真一が少し笑って俺から離れる
「続き・・しよーな?」
そう言われると頷くことしかできなくて
真一は嬉しそうに笑った
