
S×強気で恋になる
第74章 バカ犬
パチっと目を開ける
久しぶりにぐっすり寝たおかげで
体は軽くなっていた
そして体調良好の印に
ものすごくお腹が空いてることに気づいた
あれ?
起き上がろうと思ったら
横に小さな手があって俺の服を掴んでいることに気付く
・・・・・慎吾・・
約束破って・・・ごめんな・・・
そう思いながら、慎吾から手を放すと
その向こうに慎吾に気を使ってるのか
布団もかけずに隅で寝てる真一がいた
俺と慎吾に全部布団かけてある・・・
そう思うと
普段ドス黒くて怖い真一も
すげー愛おしく思えて
俺は何度も涙が出ないように
瞬きをした
今日は俺がお礼に飯作るから
寝ててね・・・・
慎吾の上をまたいで真一にキスをする
身体は冷え切っていて
冷たくなっていた
そんな真一に毛布をかけて
薄っすら目を開けたり閉じたりしてる
慎吾を抱き上げる
「あ!!!」
「しー・・・静かにして、あっちで俺と朝飯作ろう、な?」
「わかった・・・コソコソ話すね」
「慎吾、お前に会いたかったのに、約束守れなくてごめんな」
「・・・・岡崎さんが、俺にでっかいお菓子の詰め合わせくれたんだ。だから、・・純くんどこにも行かないでね・・・」
「うん・・・。俺の家はここだから、・・・」
そういいながら、慎吾を降ろすと
走って洗面所に行く
俺もその後をついて歩きながら
真一のことばっかり考えていた
