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S×強気で恋になる

第71章 悠二の誕生会に猫耳3匹、狂犬2匹






部屋のインターホンがなる
時計を見ると日付が変わろうとしていた


ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン


「はいはいはいはい!!」


階段を降りて玄関を開けると
寝巻きにジャケットを羽織った
片瀬が立っていた


「もー!!!寒いんだから鍵開けててよ!」
「点滴は?」
「もー!点滴するかどうか判断するから。ちょっとどいてよ」
「悠二臭ぇ、お前」
「はぁー?叩き起こしたんじゃん!悠二さんと熱い夜だったのにぃー」
「純平寝てんだから黙れ」
「岡崎さん、なんか機嫌いいね」

そう言いながら、岡崎さんの後をついて歩く
白を基調とした部屋は
スッキリ片付いていて
何度来てもいかにも岡崎さんの家って感じだった

「寝室こっちだっけ?」
「あぁ。熱はあんまりないけどダルそう。首痛いって」
「首ー?」


そう言って振り返ると
岡崎さんは部屋に消臭スプレーをしていた


・・・・・はぁ
悠二さんが恋しい


「片瀬、いいから早く見ろよ」
「・・・・・はいはい」


ため息交じりに部屋を開けると
ベットの横のライトがついていた


純平体弱いなぁー・・・・・
前も高熱で点滴した気が・・・



そう思いながら近づくと
赤い顔した純平が仰向けで寝ていた

おでこや首に手を当てても
熱はあるようだけれど
緊急の高熱ではなさそうだった


「・・・・・ん・・・っ・・・」
「起きた?頭痛いとかある?お腹は?」
「ーーーー・・・・くび?・・・ほっぺ?・・・寝る」
「待て待て、純平おたふく風邪とかなったことある?」
「?なにそれ?わかんない」
「予防接種受けてた?」
「・・・・・小学校のは受けさせられたと思う・・・」
「そか。もう大丈夫、寝てな。純平寒くない?」
「んー・・あったかい・・・」
「薬だけ飲めるか?」


ごくっと飲んで
そのまま目を閉じる純平を見ながら
布団を掛け直す


確かにこの部屋あったかい
・・・・暖房に加湿器に湯たんぽね



なんだかんだうまくやってんじゃん


あー、俺もこのままここで寝たいー

帰るのめんどくさいー

あったかーい・・・



そう思いながら相変わらず
キングダブルのベットに横になる


と殺気を感じた



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