
S×強気で恋になる
第70章 出張大波乱!
さみしいくせに
5人兄弟の真ん中か
上と下との板挟み
褒められることも怒られることも
どーせ少なかったんだろ?
大人だから大人だけど
大人だって人間だから
愛されたい欲求はある
そう思いながら、和也の頭を撫で俺は布団をめくった
「やっぱもうちょっと添い寝しよ」
「は?ちよ、入ってくんな!!・・着替えてたろ!?」
「いいから。てか、和也さっきすごかったよな。あんあん言ってさ、・・・楓お願いって目ウルウルさせてさ」
隣でそんなことを言いながら
背中をスルスルっと撫でられて
それだけなのに腰がビクつく
「ーーっ、・・や、めろ・・・ん、・・」
藤間の考えてることが、わかんねぇ
そう思いながら体を警戒させると
思ったより優しく俺を撫でた
「もうしない。和也が寝たら行く。」
「・・・んだよ、それ。・・・こっち見んなよ!!!」
「なんで?俺にだったら寝顔見せてもいいじゃん。早く目閉じろよ。命令してんだけど。」
「はぁ?!お前そーゆーとこ真ちゃんみてー。っー!!寝たらいいんだろ、寝たら!ほら、目閉じた。もう寝るからな!!!」
そう言って目を閉じる和也を飽きずにずっと見る
あったかい布団は俺までも眠くなりそうだった
本当に少ししか経ってないのに
本当に寝てしまう和也を見て
俺はまた愛しさがこみ上げる
口開いてる・・・・
その口を見ながら小さく唇にキスをする
俺がお前を守るって決めたから
そう思いながら、俺は布団から出て
倍返しだ!って燃えながら
ホテルの部屋を出た
