無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

私は女…
女でいられるのよ…
そういった感じなのだろうか…
妊娠中に…
患って…
胸を取らずに済んだにしても…
本当に…
強い女だ…
とはいえ…
その今…
何故俺を…
何故俺と…
女として…
自信を持ち続けることが…
出来たのかもしれないけれど…
なんで…
俺なんだ…
３度もホ○ルで…
出来なかった…
俺なんだ…
イケメンナースとか…
イケメンドクターとか…
確かに冗談で言ったんだけど…
そんなわけないでしょ!!…
そう答えた彼女…
分からない…
彼女のホントが…
ただの…
欲求不満…？
ただの…
遊び好き…？
俺に…
何を…
求めてるの…？
彼女に…
出逢わなければ…
いや…
俺が…
彼女に声を…
掛けさえしなかったら…
………
グルグルと、同じ様なことが、頭の中で回り続ける。
自分が、何の答えを出したいのかも、分からなくなる。
たった一つ…
確実なことは…
彼女が…
初めて…
俺の前で…
………
眼鏡を外し…
髪をほどき…
じっと…
見つめながら…
浮かべた…
微笑み…
………
それは…
この脳裏に…
刻み付けられている…
誤魔化しようのない真実だ…
……………
翌日、俺は夜勤だ。
そして、彼女の左胸から、廃液用のチューブが抜かれる筈の日。
痛くないか心配…
彼女の言葉が思い出される。
夜勤には、それなりに、体調を整え、気分的にも、落ち着いて挑みたい方だ。
だが、ちっとも落ち着かない。
彼女にメールをした。
『管』と件名を打った。
『もう抜いた？痛くなかった？大丈夫？結構心配している俺である』
と送信した。
出掛ける支度もままならなかった。
全身麻酔でする、と聞いていた手術より、ある意味痛みが伴いそうで、気が気でなかった。
もう職場に着いてからだったろうか、暫くしてメールが来る。
『うん、抜いた。思ったより痛くなくて良かった。』
俺はホッと胸を撫で下ろした。
だが、それでも俺は、落ち着かなかった。
明日、夜勤が明けたら、退院する彼女に会いに行くのだ…
『デート』という名目で…
どうするんだろう、明日…
何をするんだろう…
そんなことより、彼女の退院…
ホントに…
喜ばしいことだ…
そんなことばかり考えていた。
仕事が始まっても、どこか上の空だったかもしれない。
たった一晩会わないだけ…
なのに…
明日、何をする、とかではなく、会いたくて仕方なくなっていた…