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?…好き…?

第34章 また休み…

だが、彼女から返信は無かった…
他の職員に、何か聞いてる?なんて聞かれたりもした。
それもメールした。
『俺なら何か聞いてると思ったのかもね』
それでも、彼女からの返信は無かった。
まぁ、小さい子供が居て、彼女が休まねばならぬほど、旦那の具合が悪いのであれば、忙しいのも無理はない。
とは思ったのだが、何か俺の中ではモヤモヤとしていた。
が、ともかく彼女は暫くぶりに職場に来ていた。
その日も、俺は夜勤だった。
職員駐車場に着き、彼女の車がある事で、来ている、と分かったのだった。
駐車場に着く前に、火を着けた煙草がまだ残っていたので、俺は車から降りずに、そのまま吸っていた。
すると彼女が、他の職員と、駐車場にやって来た。
何日も、職場に来てなかったと云うのに、彼女の台詞はこうだった。
「煙草吸ってい~いぃ?」
まったく…
メール返しもしないで…
言うこと他にないのかよ…(笑)
「吸えば」
俺は答えた。
鞄を漁る彼女。
「あ、忘れた」
「何やってんだか(笑)」
彼女は忘れ物を取りに、車で戻る事にした。
職員駐車場から職場の建物まで、歩くと5分はかかるからだ。
俺は、彼女が煙草を吸わなかった時点で、荷物を取り出し、車から降りていた。
もう1人の職員に、それじゃお疲れ、などと言っている間に、彼女は自分の車に乗り込んでいた。
彼女がこちらに叫ぶ。
「乗せてってあげましょぉ~」
俺は何も言わず、薄笑いを浮かべながら、彼女の車へと向かった。
ホンットに…
何があっても何時も変わんないな…
彼女の車に乗り込む。
何日ぶりかな…?
この車に乗るの…
何時もは歩く所を、彼女の車で職場へと向かう。
何だか嬉しかった。

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