
?…好き…?
第20章 出産前…
俺はそう言って妻から離れ、その店の喫煙所に向かった。
今だ…
今電話しておけば、例え今出てもらえなくても、夕方までにはきっと着信に気付いてもらえる…
そうすれば、夕方には連絡がつく可能性が上がる…
そう思った俺は、喫煙所で携帯を取り出した。
やっとの想いで、彼女に電話を掛けてみた…
予想通りと云えばそうだったが、彼女はその電話には出なかった。
気付かなかっただけ、出られなかっただけ、そうあってほしいと願う…
反面、自分が誘っておいて、ドタキャンしたことを怒っているから出ないのではないか、と心配していた…
留守番電話には、なんと言っていいか分からず、何も言えなかった。
携帯をしまい、何食わぬ顔で、妻の元へと戻った。
買い物を済ませて、家に帰る。
妻の父親の帰りを待つ。
もしかしたら、妻の父親に早く帰って来てほしいと、初めて思った瞬間かもしれない。
帰って来るまでの間、やはり、といっても、ただそういう雰囲気だった、というだけなのだが、俺は携帯に触れることすら、出来ずにいた…
普段、妻の父親がデイサービスに行き、家族で出掛けているときなどは、もう帰って来る時間か、と思うのに、この日は帰りがとても遅く感じた。
暫くして、ようやく妻の父親が帰って来た。
いや、実際には大した時間は、経っていなかったかもしれない。
しかし、この時間がどれほど長く感じたことだろうか…
よし…
少し出掛けよう…
「俺、ちょっと散歩がてらコンビニ行って来るよ~」
幸い、本当にコンビニ行く用事が浮かんでいた。
暑い最中、俺は出掛け、携帯を取り出した…
…着信あり…
…!?
メール受信でもなく…?
着信あり!?
…!?
今だ…
今電話しておけば、例え今出てもらえなくても、夕方までにはきっと着信に気付いてもらえる…
そうすれば、夕方には連絡がつく可能性が上がる…
そう思った俺は、喫煙所で携帯を取り出した。
やっとの想いで、彼女に電話を掛けてみた…
予想通りと云えばそうだったが、彼女はその電話には出なかった。
気付かなかっただけ、出られなかっただけ、そうあってほしいと願う…
反面、自分が誘っておいて、ドタキャンしたことを怒っているから出ないのではないか、と心配していた…
留守番電話には、なんと言っていいか分からず、何も言えなかった。
携帯をしまい、何食わぬ顔で、妻の元へと戻った。
買い物を済ませて、家に帰る。
妻の父親の帰りを待つ。
もしかしたら、妻の父親に早く帰って来てほしいと、初めて思った瞬間かもしれない。
帰って来るまでの間、やはり、といっても、ただそういう雰囲気だった、というだけなのだが、俺は携帯に触れることすら、出来ずにいた…
普段、妻の父親がデイサービスに行き、家族で出掛けているときなどは、もう帰って来る時間か、と思うのに、この日は帰りがとても遅く感じた。
暫くして、ようやく妻の父親が帰って来た。
いや、実際には大した時間は、経っていなかったかもしれない。
しかし、この時間がどれほど長く感じたことだろうか…
よし…
少し出掛けよう…
「俺、ちょっと散歩がてらコンビニ行って来るよ~」
幸い、本当にコンビニ行く用事が浮かんでいた。
暑い最中、俺は出掛け、携帯を取り出した…
…着信あり…
…!?
メール受信でもなく…?
着信あり!?
…!?
