テキストサイズ

?…好き…?

第17章 会えない…

彼女と、もうすぐ会えなくなる、って時に、いったい、何だっていうんだ…
だが、彼女と過ごせる時間の、チャンスはもう僅か。
俺は出掛けた…
でも、妻のことが気掛かりではあった。
そしてこの体調不良。
彼女に移したり、したくはない。
本来なら、車を何処かへ置いて行くべきだが…
ダメだ…
やはり気のせいではなく、風邪の様な症状がある。
今日は、果物だけ渡して、帰ろう…
そう思った俺は、待ち合わせの○○○○○駅のコンビニへ、直接車で向かった。
コンビニに到着する。
まだ、17時40分には少し早かった。
そもそも、職場で昼勤を終え、一息入れて、着替えて…
という時間を考えると、17時40分はギリギリの時間。
俺が、その時間にしたのは、その時間にはコンビニで、待っているよ、という意味だ。
彼女は、45分から50分くらいまで、来ないだろう。
彼女は、普段コーヒーをよく飲む。
だが、妊娠してからは控えて、たまにミルクティーを飲んでいた。
そんなことを思いながら、俺はコンビニの灰皿の前で、煙草に火を着けて、時間を潰す…
そろそろ45分になる。
俺はコンビニに入り、彼女のミルクティーを買った。
彼女はまだ来ない。
再び煙草に火を着けて、時間を潰す…
時折、通りに顔を出して、車を見る。
彼女は、まだ来ない。
煙草を2本吸った頃だろうか、見慣れたシルバーがかった極薄いブルーの車…
彼女だ…
まともに顔を合わすのさえ、久しぶりだ…
帰るつもりでいたものの、彼女の顔を見られることが、嬉しかった。
見慣れたその車は、通りで大きく頭を振り、バックで駐車してきた。
車の中の彼女は、俺を乗せるつもりだからだろう、助手席にある自分の鞄など、後ろにどかして、助手席を空けてくれている。
俺は、自分の車に行き、親戚からの果物を取り出した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ