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青の水

第6章 金曜日の夜。

「・・・さざな、み?」
驚いた顔が私を見下ろす。

お金が音もなく床に落ちる。

「・・・キス、して・・・」
顔も見せずに横を向いて呟いたそれは
独り言のようだった。

「・・・うん・・・」

麻基の顔がゆっくりと近づく。

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