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第3章 一年前




「百合子様!」




民江が必死に呼ぶのも分からなくなるぐらい、車椅子が重いのも忘れるぐらい無我夢中で爆走していた。




以前は真っ黒な鉄格子の門が真っ赤になっていて、そこには白い紙らしきものが何枚か貼ってある。


気になる。



向かっている途中、車専用の軽い坂道に合い速度が増してしまいバランスを崩し地面へ体が打ち付けられてしまった。


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