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第14章 9:00:00




窓に写った私の顔はシワだらけで、今となってはくせ毛と言うより、コシのないただの縮れた髪……まるで老婆のような姿だ。

信じたくない。
私は百合子を産んだ。

だから、
私は百合子と同じ顔の筈。



百合子……









あの嵐のパーティーの予定だった夜…………





あの日もこんな嵐の日だった。家の近くの道は軽く水没していた。強風により横なぶりの豪雨とが入り交じり外へ出掛けられる状態では無いと分かっていた。

でも、
家に居場所が無い私はどうしてもパーティーを開きたかった。



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