抱かれる日々
第14章 鬼畜
血まみれのまま旦那様の部屋へ向かう
流石に周りのメイドなどが道を開け唖然としている
アハハ... 指忘れちゃった
ーコンコンー
「おお、優美のおかげで取引無事に行える事になった
あの方もお前を気に入っていた」
「有難き幸せ..」
旦那様はあたしがどれだけ血に染まっていても何も思わない
それが普通だと思っているんだ
「とりあえず屋敷の治療室へ行って来い」
「承知致しました」
ーパタンー
左の小指はもういらないか
「ゆう...み...さん.....」
沢田さんの反応は手本のようだ
この家の旦那様の玩具だと分かっているのに今更..
「優美さん治療室へお連れします」
あたしを抱きかかえ走っている
そんなに急がなくても何も戻ってこないのに
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