テキストサイズ

それでも、私は生きてきた

第62章 母の望み

結局、
返信は無かった。

3日待っても、
1週間待っても、

母からのメールは鳴らなかった。


最後の、
許されたい。とメールをしてから
数ヶ月経っても、
答えを知りながら理解したくなかった。


母の無返信に秘められた答え。

明らかに、

NO

だったのだろう。


心の何処かで、答えを知りながら
心の何処かで、否定を繰り返していた。




母からのメールも途絶え、
許されない永遠の鎖に
繋がれた感覚に襲われるようになっていた。


毎日のように頭痛に襲われるようになっていた。

小田さんのご家族に迷惑をかけてしまうと
わかっていながら、
頭痛に耐えきれず
病院で処方された鎮痛剤を服用しては
仮眠をとる生活を送っていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ