テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第56章 今しか出来ないこと

僕のすぐそばで低い声がした。
如月だった。
あとで聞いたところ…

「いやさ、あのコイン、外国のだろ?あのコインも見てみたかったし、オルゴールも近くで見られるだろ?」

とニコニコしながら答えた。
他にもカラクリがあるオルゴールを堪能した僕たちは、美観地区をまた歩き出す。
ふと灰音があるお店の前で足を止めた。
そのお店は雑貨屋のようで入口にポーチが置かれていた。

「コレ、可愛い!」

確かに可愛い。
倉敷美観地区にはデニムストリートと呼ばれるところがあり、お店では所々にデニム製品が並べられている。
灰音が目に止めたポーチもデニム生地で出来たポーチだった。
表面にはちょこんとコレまたデニム生地のリボンが付いており結び目の部分だけ鮮やかな赤色の布が付いており、それがアクセントとなっていてなかなかオシャレだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ