
暗い少女は明るい少女?
第55章 純の話
柊一は唇を噛み締め、俯く。
「ありがとう。さっき止めてくれて。嬉しかったよ?柊一とあと、えーっと…」
「純。菊川純。」
「そう。菊川くん。」
灰音はにっこり笑う。
「柊一は臆病なんかじゃない。さっき助けてくれたんだから。あとさ、優しいんだね。」
「は?」
「柊一の手が冷たかった。手が冷たい人って心が暖かいんだって。そんな迷信があるらしいよ。」
柊一は困ったように笑い、頭をかく。
「灰音、それはただの迷信だよ。僕の手はただの冷え性なだけであって別に心が暖かい訳じゃないからさ。」
そう言って柊一は照れたように顔を赤くして俯く。
「ありがとう。さっき止めてくれて。嬉しかったよ?柊一とあと、えーっと…」
「純。菊川純。」
「そう。菊川くん。」
灰音はにっこり笑う。
「柊一は臆病なんかじゃない。さっき助けてくれたんだから。あとさ、優しいんだね。」
「は?」
「柊一の手が冷たかった。手が冷たい人って心が暖かいんだって。そんな迷信があるらしいよ。」
柊一は困ったように笑い、頭をかく。
「灰音、それはただの迷信だよ。僕の手はただの冷え性なだけであって別に心が暖かい訳じゃないからさ。」
そう言って柊一は照れたように顔を赤くして俯く。
