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暗い少女は明るい少女?

第55章 純の話

ある日の放課後のこと…
灰音がまた男子からのからかいにあっていた。
今日はまた一段と激しいらしく、とうとう灰音は耳を塞ぎしゃがみこむ。
それでもからかうのを止めない男子たち。

「止めろよ。」

見かねたのか柊一が口を出した。

「そこまでにしとけ。言い過ぎだ。」

御手洗いから帰ってきた純はこの静かな状況に驚く。
小声で近場のクラスメートを捕まえて聞く。

「何かあったのか?」

「菊川くん…実は…」

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