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暗い少女は明るい少女?

第53章 僕の弟

1番辛いのが希一だって分かっているだけに同じ言葉で心配されたくなかったのだろうか。

「えーっと、柊一、気分でも悪い?」

「あっ!いや、ゴメン。いきなり大声出したりして。」

「それは良いけど…」

如月はもうそれ以上は何も言わなかった。
この場合の僕は何があっても言わない。
頑固だ。
希一もよく似ている。

如月と灰音は何があったか全く分かっていなかったが大方、希一のことだと勘づいている人物がいた。

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