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暗い少女は明るい少女?

第53章 僕の弟

純に話を聞いた翌日、宮城家の近くに僕はいた。
宮城家の方から希一が歩いてきた。

「希一。」

いきなり名前を呼ばれて驚いたのかパッと振り返る。

「兄さん!何でここに?」

「それはこっちの台詞だよ。」

「…つーか、何でここに俺がいるか分かったの?」

希一は開き直ったかのように軽く僕を睨んで言う。

「もしかして、尾行したとか?」

僕は首を横に振る。

「まさか!面倒臭がりの僕がそんなことするわけ無いだろ?」

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