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暗い少女は明るい少女?

第51章 僕が好きなもの

美奈は僕が書き足した部分に目を通して言った。

「良いと思うよ。素敵だし。でも…」

「でも?」

「誰に向けて書いたの?これ。柊一、恋してないって。」

僕は美奈は全く鋭いなと改めて思った。

「僕にも分からないんだ。でも…こういう詩が思い浮かんだってことは誰かに恋してるのかも。自分が気付いて無いだけで。」

美奈は静かに僕の話を聞いていた。
そして、微笑む。

「良いんじゃない?誰か分からない人に恋してる。ロマンチックじゃない!」

僕は「そうか?」と首を傾げる。

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