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暗い少女は明るい少女?

第51章 僕が好きなもの

翌日

「はい。」

僕は美奈にノートを差し出した。
美奈はキョトンとした。

「美奈が見たがってた詩のノート。書けたから。」

「…良いの?」

僕は笑った。

「可笑しなこと言うなぁ。昨日、あんなに見たがってたろう?」

「そういう柊一は嫌がってたでしょう?」

僕はノートを開けながら言う。 

「美奈がこの詩、好きって言ってくれたから見せる気になったんだ。そうじゃなかったら例え太陽が西から昇っても見せなかったかもしれない。」

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