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暗い少女は明るい少女?

第50章 紅い竜と蒼い光

紅が金髪の髪を振り乱して言う。

「…ゴメンな。竜くん。」

光さんは本当に申し訳なさそうに言う。
しかし紅の怒りはおさまらず、また光さんを殴ろうとする。

「止めろ!紅!」

僕は後ろから紅を羽交い締めにした。

「放せよ、北条!お前に俺の気持ちなんて分からないだろ!優しい両親がいて、弟がいて…何でもあるじゃないか。」

僕は言い返せない。
その通り、僕には紅の気持ちを分かることなんて出来ない。

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