テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第50章 紅い竜と蒼い光

「まさか…」

「そ。父さんはお義母さん、つまり翠川さん、竜くんのお母さんと離婚して僕のお母さんと結婚するんだ。」

僕と灰音は顔を見合わせた。

「ひどいよね…」

光さんは自嘲するように笑う。

「反対出来ない自分が最低なの分かってる。」

「っざけんなっ!良い子ぶってんじゃねえよっ!」

怒鳴り声が聞こえたと同時に光さんが壁まで吹っ飛んだ。

「…紅。」

灰音は悲鳴も上げず、立ち尽くしていた。

「兄さんは良いよ、父さんと暮らせるんだから。でも父さんが居なくなるこっちの身になってみろよ!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ