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暗い少女は明るい少女?

第50章 紅い竜と蒼い光

「光さんが先妻の子なんだよね?離婚したか、亡くなったか…」

灰音が言う。

「亡くなったってことは無いよ。お義母さんって紅が光さんに言ってたから。」

僕はそう言って、ふと思った。
どんな事情があるにせよ、なぜ2人は互いを憎みあっているのだろう?
母が違っていても兄弟なのに。

「無責任だよね。」

「は?」

灰音の言葉に僕は首を傾げた。

「2人のお父さんよ。離婚して腹違いの兄弟が出来てって結局は全て大人の事情じゃない。」

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