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暗い少女は明るい少女?

第50章 紅い竜と蒼い光

灰音は心配そうに言った。

「柊一、元気になったって聞いてたけど、顔色があまり良くないね。何か心配事?」

「まあね。」

「紅くんと光さんのこと?」

「っ!どうして?」

「光さんのお母さん、私のお母さんの友達だったみたい。」

「ホントに?」

思わぬところに事情を知っていそうな人がいたものだ。

「なあ、灰音、光さんのお母さんの旧姓は?」

「旧姓?『蒼井』はお母さんの姓らしいけど?」

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