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暗い少女は明るい少女?

第48章 大学の友人、相沢さんの秘密

「柊一くんって不思議な人だね。」

相沢さんが笑う。

「そうか?天然とは言われるけど。でも、そうかもしれない。」

相沢さんは昨日より元気そうだった。
だから蒸し返したくは無かったけど、聞かずにはいられなかった。

「ねえ、昨日の男子って…」

相沢さんはうつむいたが、答えてくれた。

「宮城武(みやぎたけし)。高校の同級生。本当は言っちゃいけないけど金持ちの家に養子として引き取られたって。」

宮城…
どこかで聞いたことがあるような名字だった。

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