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海蛍

第17章 君の覚悟と・・・

家に着くまでの間

花火が綺麗だったね~

あの花火が凄かったねー


なんて花火談義をしつつ

2人でケタケタ笑いつつ


それでも手は相変わらず繋がったまま。



・・でも。


私はハルの手を自分から離した。


ホントは離したくなかったのに。

ホントはずっと繋がってたかったけど自分から離した。



だって



自宅付近で仲良く義弟と手を繋いでるのって不自然だと思ったから・・。


『ご・・ごめんなさい。あの・・家が近い・・から。』

「あ・・あぁ。いいよ!気にしてない。」

って笑うハルの顔がどこか寂しそうに見えて心が痛い・・・。


『ごめんなさい』


思わず居た堪れなくなってハルに謝る。

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