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redcross

第1章 ツーショットダイヤル

梨華の気持ちが知りたかったんだと思う。


抱かれることがそんなに嬉しいことなのか…。


でも、
私の前にいる男は、
これから私の初めてをあげる人は、
梨華と違って好きな男ではない。


ただ電話で知り合っただけの男。


ただやるだけの男。


別に誰でもいい。

やれれば。


別に誰でもいい。

梨華の気持ちが少しでも分かれば…。

私は冷めた目で手招きをするスーツ姿のオヤジの元へと向かった。

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