テキストサイズ

身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て

 馬鹿な自分。死ぬ間際になって、そんな大切なことに気づくなんて。殿下は優しい方だから、私の気持ちを素直にお話ししたら、少しくらいは待って下さったかもしれない。そうしたら、私は、その間に殿下への気持ちをもっと大きく育てられたでしょうに。
 烈しい恋情ではなくても、穏やかな信頼と愛情で結ばれた夫婦になれていたかもしれないのにね。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ