
いつか…
第7章 :それでも
警察もバイトも…
精神的にも体力的にも限界に近くて
不眠症のようなものも続き
過呼吸もよくあったから
バイトはやめた
警察は
調べなおした相手の顔写真を見たときには
震えが止まらなかった
"やっと少しずつでも忘れてきていたのに"
「もう充分頑張ったよ…」
龍と話して被害届は
取り下げてもらうことにした
『もう精神的に耐えられないから
届を取り下げてほしい』
そう警察に言うと
「こっちも仕事だから」
そう言われた
仕事だから…
それだけで被害者の苦しさも考えない…
今考えてもレイプとして
被害届が出せない時点でおかしかった
それから
夏休みが終わって
相手と警察が接触した
「相手はフェラまでしかしてないって
いってるんだけど…」
1ヶ月以上通って苦しんだ
私はなんだったのだろう…
ただ…
"早く終わらせたい"
それしかなくて
『相手の言ってることで
あってると思います』
そう言った
「そんな感じにしないで…
相手も最初は証拠があるのに違うって…」
警察はそう言ったけど
どうせ"面倒な事から避けたい"
それだけなのだ
そうじゃなきゃ
相手の話してることをこちらには教えない
私は警察が言っている
相手の言ってることに合わせた
…ぬけがらだった
『親にはこうだったって
言わなくていいです』
そう言うと
「警察が知っていて
親が知らないのはおかしいから…」
言うのか…
私はまた嘘つきになる
