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いつか…

第7章 :それでも






夏休みも近くて
親の携帯から応募して
バイトをした
私の携帯は相変わらず
ネットなんて繋げなかったから

そんな7月のある日…
友達と遊びに出ていた
フードコートに座って
友達と一緒にスマホで遊ぶ
"サイトウサン"というアプリ
れはて電話が出来るアプリで
どこの誰が電話に出るかわからないもの
それで「私達の住んでるところの近く」
と言っている人が出た
友達が「今○○ってスーパーにいるよー」
とか言っていた
相手は「じゃあ今からいくわー」
と言っていたけど
どうせ冗談
別に会う訳じゃない
それから少ししてその子とバイバイした
一人で帰ろうとして自転車置き場に行く
「ねぇねぇ?」
突然声をかけられながら腕をつかまれる
振り向くと40代ぐらいの男の人…
「さっきサイトウサンした子だよね?」
そう言われ引っ張られて車の助手席に入れられた
なにか言ったと思うけど
なにを言ったか覚えてない
それからその人に一時間以上連れまわされた
その間名前と年、電話番号をきいた
名前は"ゴウ"35歳だと言っていた
「ラブホで休憩しよーよー」
とか言って何度かラブホの駐車場に入った
それでも降りて車から下ろそうとはされなかった
その途中龍から連絡がきた
メールを返そうとすると
内容を見てくる
助けて…
そうメールしたいのに出来ない
元いたスーパ―の駐車場の屋上…
何回か龍とメールしたとき
その人に携帯をとられ
いきなり体を触られた
助手席を倒して私の上にまたがってくる
ただ怖くて抵抗なんてできなかった
何度か叩かれたりした
フェラの要求もされた
レイプ…
涙も出なくて
ひたすら龍に謝り続けた
(ごめんなさい、ごめんなさい…)
車から落とされるように下ろされる
そのまま私を残してどこかへ行ってしまった
どうしてか…
私はこのとき冷静だった
違う
冷静よりも諦めだった
おばあちゃん家に電話をして
『帰りが遅れる』と伝えた
呆れたように
"なんだ、あんたか…"と言わんばかりの
反応だった
スーパーのトイレに行った
ただ(龍と終わりなんだ)
汚い…
もう終わり…
そう思って家に帰って
《レイプされた》
それだけを龍にメールした
それからシャワーを浴びた
汚い体…
体が真っ赤になってもこすった
それでも汚い…
その時"もう捨てられるならどうでもいい"
そう思った














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