
いつか…
第7章 :それでも
1回目の家出のことは
警察にも行って話をした
神奈川に帰ってからは監視…
"勝手にどこかに行かないで"
勝手に約束させられた…
私の話も聞かないで…
親は「家は家あなたには関係ない!!」
そう言って
龍を責め続けた
何度かそれを繰り返しているうちに
親と話すためにかかってくる
龍からの電話がなくなった
毎日毎日責め続けた結果
このとき(龍に捨てられた)そう思った
確かに龍が私を広島に呼んだのは
いけない…
けど家出の原因は私の家にある
親が約束を守らないなら
私も約束を守らないなら
守る必要がない
1週間もしないうちにまた家を出た
龍には連絡しても電源を切っていて出ない
メールもこない
(最後ならちゃんと終わらせよう)
龍と過ごした家に帰る
ここの場所は親ももうわかってる
いつくるかはわからない
それでも…
私はここしかわからないから…
合鍵で入ると
私が神奈川に連れて帰られる前と
なにも変わっていなかった
きっと帰ってきてない…
それでも龍を待った
一晩明ける
朝方玄関が開く音…
私がいるときは必ずドアチェーンをしていた
きっと龍は驚いたと思う
誰もいないはずの家…
龍になにもなくてすごく安心した
「なんでいるんや…」
呆れたように言われた
これでいい…
私が龍を苦しめた
もう終わりにしよう…
そう思った…
けど
龍に抱きしめられたとき
龍の愛情が伝わってきた
龍を見送って家に一人になる
どんどんどんっ!!
ドアを叩く音と電話の着信音
親が迎えにきた…
とりあえずお隣さんに
迷惑だから外に出て話をする
