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君のため。

第86章 ◇一瞬の5秒ほどの強烈な夢◇

起きる直前の夢。

あなたの後ろ姿。

三段ある段差。

一段、あなたは幼い子の脇をかかえて登らせてあげている。



そんな一瞬の、5秒ほどの

でも強烈な夢を見てしまう。
 


そんな夢を見て、私は決めた。

彼とメール交換してた時のアドレスはもう捨てよう。


夢。
もし万が一あの時彼を選んでいたとしてのその後の風景?
あの後一緒になっていたら、子供が一人生まれているんだ。
きっとそうに違いない。
全く根拠のない確信。

そして、もう一つ。
そんなことを考えてしまう私は結構ギリギリのところまで来てしまっているのかもしれない、という思い。


ちゃんと目覚めなきゃ。

だからアドレスとメールボックスの送受信箱全て消去してしまおう。

私はやっと、やっと今日決意できた。

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