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君のため。

第80章 ~カラオケなのに~

私は口で、指で、犯され、


そして彼に問われる。


「気持ちいいんか。」


声が出ない。


悔しいから?


それとも感じているから?


「いれるぞ。中に出していいんか?」


静かな低い声でそう聞かれる。


恋人同士だった頃には聞いたこともない声、口調で。


…ダメ…イヤ…。


そして彼は言ったのだ。


「挿れさせないなら、病院行かない」


…⁈
私は足元を見られた。
私は彼を心配して来たのだ。
私は逆らえない。
こんな一言に逆らうことが出来ない。

なぜ?
本当に病院に行ってほしい一心で?
それとも、
そんな条件のせいで仕方なく犯されるのだ、と自分に言い訳するため?

…わからない。
ただ逆らえなくなった。私は。



彼はズボンを脱ぎ出す。


そして私も同じように。


応じてしまう。


私はソファに座り、


スカートを捲り上げ、


足をM字に開き、


挿れられる。


濡れているから。


濡れまくっているから。


すぐに受け入れられた。


蠢く。


すごく近くに彼の顔が。


「気持ちいいんか。」


怖いぐらいの声で彼に問われる。


何も答えられない。


私はこの時どんな表情をしてたんだろう?


「後ろからいれるぞ」


ソファに手を付き、後ろを向く。


激しく突かれる。


声が出そうになるのを耐える。


カラオケ店のソファが、
私のスカートが、
彼のもので白く汚れる。


気持ち良かったかどうか?


色んな気持ちが混在していて、わからない。


ただ、早く終わってほしかった。


本当に心配して来たのに、


久々にちゃんと顔を見れたのに、


こんな所で


こんな風に


襲われたくなんかない。

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