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君のため。

第79章 ~カラオケで~

隣りに座った彼は無理矢理、


私の頭を右手で抱え動かないようにして、


キスをしてきた。


もの凄く激しい。


もの凄く乱暴な。


私は抵抗する。


イヤ。


歯を食いしばる。


彼の舌がこじ開けようとする。


イヤ。


激しいキスが。


キスが。


キスが。


…力が抜けた。抜けてしまった。


受け入れてしまった。


舌を絡みつかせてしまう。


息があがっていく。


もう抵抗できない。なんで?


イヤ。


「でも拒んでないやろ!」


イヤ。


また下着の中を、


指で掻き回され。


イヤ。


イヤなのに。


私は濡れていて。


悔しいけどすごく濡れていて。


拒めなくて。


身体を預けてしまう。


乱暴に、


私は犯されてるのに。

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