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君のため。

第130章 隙。

なんか想像つくんだな。

彼が彼女さんと結婚してどうなるか。

狂おしいまでの不安は一緒に住むことによって簡単に解消される。

ものすごく優しいんだろうな。

ものすごく優しい表情で、
ものすごく優しい言葉を、
ものすごく優しい行動を、
毎日毎日、
愛する人のために捧げるんだろうな。

ただ彼女さんは心の病のこともあって、一人きりにはできない状況だし。どうなるのかな。

にしても、案外簡単に事は運ぶんだろうな。

そしてますます私の入る隙はなくなる。

それを私はただ指をくわえて見てるだけ?

それは嫌。
なんせ2回も結婚失敗してるんだからいつか隙は出てくるよ。
あってはいけない事だと思うけど。
彼の幸せを望むなら、そんなこと考えちゃいけないんだけど。

だけど、いつか、きっと。

妄想は自由。

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