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無題

第5章 変化(後編)



「そろそろ帰ろうかな…」


気まずさも限界
がきていたけど、
久しぶりに二人で過ごせたのが
心の隅では嬉しかった。

でも、雅樹にしてみれば
引き止められて
部屋に呼んだのに
無言で居座られて
迷惑だったかもしれない。

普段からポーカーフェイスで
微妙な変化で読み取っていた情報も
今の雅樹からはわからなかった。

たった2ヶ月だったけれど、
雅樹との距離が離れるのには
充分だったのかもしれない。

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