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大人の恋は、慎重に。

第14章 Ⅹ-Ⅳ


『じゃ、ゆきくんいこっか。』


無言で助手席に乗り込むゆきくん。


おつかれかい?


あんま寝てないもんね。


『あー、着くまで寝てていーからね?』

「場所。わかんねーくせに。」

………そうだった。

『ヨロシクオネガイシマス。』

「なんでカタコト?」

『何となく?』


「ふっ」


あ。笑った。


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