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笑顔の空。

第3章 恐怖 ‐きょうふ‐

「うん、決定。んじゃ、帰るか」

あ、はい、決定ですね。
「ってか、いま何時ですかっ!?」
「んー?軽く8時過ぎてますけど?誰かさんが寝てたせいで?」
「ちょ!優輝さんも寝てたじゃないですかぁ!」
「もー覚えてないね」
「ひどっ!」

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「美歌ー。飯できたー」
……………。

「普通さぁ、嫁の仕事だよなぁ?飯って。」
「うるさいなぁ、下手なんだから仕方ないでしょ?美味しいご飯作れる方が作るほうがいいじゃん!」
「うわっ!何この子開き直った!」

……優輝さんのご飯は美味しい。
めちゃ悔しいし、ムカッってくるけど、美味しいものは美味しいんだ。

「美歌ってさ、幸せそうに飯食うよな。俺、美歌のその顔好き。」
…っ!!
「どっ、どうもッ!」
「照れちゃってー、美歌ちゃんってば可愛いなぁ?狼さんに食べられちゃいますよぉー?うふふ」
「きもい」
「ひっどいなぁーもぉー」

優輝さんは、呑気っていうか、マイペースっていうか…。
自分の空間を持っててたまに凄い。
うん。ついて行けないテンションの時がある。

「じゃあ、美歌ちゃん。ご飯終わったらベッド行きましょーね」
「はいはい。……はっ?!」
やばい。
「はい。って言ったね?可愛いぞー」

やばい…。適当に聞き流してたらやばいこと言った!!

「人の話適当に聞いてるからだよ?ちゃんと行こうね?」
「ムッ、無理ですッ!」

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